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読書と日常がメインの日記です。


by watarajp

池田晶子著「私とは」「魂とは」に寄せてよみながら

借りてきて読んでいます。私は、この筆者が好きです。いつまでも問い続ける姿勢と、生きることに達観した感じがすきなのです。同時に、自己(=世界意識とでも言ったらいいのか)にたいする自信も大好きです。ここまで徹底的に自分の言葉で考え語ることができることがうらやましいからです。

理解するためには、言葉を真似ながら、熟読し熟考し自分のものに摂取しながら、さらに自分の言葉で語れるとき思考というのが血肉化したといえるのだと思います。わたしは、自分の言葉で語るのは苦手です。疑問形は出ても断定形まで語れない。また、言葉を消化することが難解な哲学用語の場合、理解できない。だからうらやましく感じます。

物心ついたころから本が好きで、祖父母と寝ていた私は、夜のお経が子守唄でした。そんな自分にとっては、なぜ仏に願うのか?いったい何を願うんだろう?今日を唱えることで何が変わるのか?分からないままに保育園ころにはお経を暗証していたようです。

自分にとって、哲学は逃げでした。惨めな田舎の仲の悪い家族関係のなかで、生きることはなんだろうかという疑問を宗教や哲学に求めたのだと思う。なんかそれがかっこいいとでも思うかのように。

事実は理解できないことのほうが多かった。でも、いつまでもそこの立ち止まっていたかった、何かしらからのものから逃げるために。

というように消極的に考えることが好きだったんだと思う。一人で読み、止まり、思考する。そんな雰囲気が好きだったんだと思う。

いま自分は、心病み薬を飲んでいる。そうでないと眠れないから。睡眠障害はいつまで続くか分からない気tれど、つい考えて考えてまた眠れない、それも時にはいいかって思っています。心の変調がない程度は。


本の内容については、読み終わった後、書きたいものです。
by watarajp | 2011-04-28 11:59 | 読書