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by watarajp

1789年

G.ルフェーブルの「1789年ーフランス革命序論」を読みました。
市民革命、ブルジョア革命といういろんなレッテルが、貼られますが、イギリスのような名誉革命による立憲君主制でなくして、どうして流血を伴う「革命」という形をフランスにおいてはとったのかを絶対君主(国王)、貴族層、教会勢力、ブルジョア(市民層ー銀行家、手工業者、商人、など)、さらに、労働者、貧民、失業者、農民など各層のそして代表的地方の様子を描きながらこれだけに短い文章で(文庫1冊)書いているのはすごいの一言です。

依然読んだ「フランス革命時の公教育論」の理想と、今回革命に至る現実など。この時代への興味は尽きません。
同著者の「革命的群衆」よりさらに面白いです。

貴族と国王の戦い(勢力争い)が発端というのもいわゆる紋切り型のものと違って非常に感化させられました。

この後、欧米列強の干渉、革命戦争を通じナポレオンの登場へと進むのは誰もが歴史で知っていることでしょうが、「革命」という狂気がいかに作られるのかは、考えさせられます。
ある意味、戦争に国の指導者が国家を持っていく狂気と似ている気がします。(こちらは、「革命的群衆」の感想)

江戸幕府末期から明治維新に向かうまでの日本の尊皇攘夷、開国論などの対立で多くの下級武士が死に、大政奉還→戊辰戦争→王政復古と進む日本とも、まったく反対でありながら、同じような群衆意識があったのではとひそかに感じた私でした。

さて、今日は夜勤なので、もう少し寝ようかと思います。
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by watarajp | 2008-04-15 12:32 | 読書