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by watarajp

マルクス「資本論」についてなど

最近、佐藤優という元外務官が「国家のインテリジェンス」とかマルクスを保守の観点から読めみたいな本を立ち読みした。
ある意味正しいと私は思う。

私自身も大学でマルクス経済学や政治思想やケインズの政策論などを勉強したが、いまだにマルクスは大きい影響を私に与えている。
どれはある意味で、「資本論」こそ、資本主義が唯一、ありえる経済的システムであり、いい悪い別にして、好むと好まざるにしても普遍であることを示しているからだ。そして。彼の「経済哲学草稿」にあるように貨幣の物神性と言うか、金銭こそがこの社会においてとても大切であり、神としてあがめられていること、これらは、当たり前ではあるが、残念ながら不変の真理であること、これらは非常に感慨深いと思う。

そしてこれを書く私も悲しいかな、当然にして物化した人間関係において、貨幣のお金ののとりこであることから逃れられないことを知っているからである。

そして彼自身が、既存の経済学や哲学を批判したとしても新たなパラダイムは打ち出せなかったこと、このこと考えるべきである。

「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」共産主義。しかし、親のコネ、資産や自分自身の受けた教育やコネ(人脈)、それらも能力というならば、その人は能力に応じて働き、その経済的、社会的地位に必要な物として受け取っているのではないでしょうか?

逆にコネもなければ、経済的環境に恵まれず教育の機会を奪われたもんのは、その能力応じて働かざるをえず(スキルアップの機会を奪われているがために)、最低限生活上必要なものしか与えられない、受け取れない。

これが現実に思います。

だとしたら、マルクスの一生をかけて批判したものは、間違いではないが、何のパラダイムを示せなかった、そう私は思っています。

だからケインズが好きなのです。
彼はリアリストです。主張も変わります。提言する政策も変わります。
しかし彼が、求めたものは、エリートとして、万人のために何ができるかそれを必死になって政策提言した、そんながするのです。
確かにケンズノ理論は、今では間違っているのかもしれません。
でも、彼のヒューマニズムと徹底的なリアリストとしての政策提言、私は、そこにこそ彼に共感するし、その政策論こそが彼の魂であるし、大好きなのです。
ケインズの政策論は、修正資本主義、社会主義と捉えられたフシもありますが、それは、当然だと思います。

話は戻りますが、やはりマルクスは、読んでおいて損はないと思います。
それは、革命や政党などのためでなく、生きていう現実、好むと好まざるに関わらず、この資本主義という社会で生きていくうえで必要なエッセンスがあるからです。
かといって、マルクスにかぶれないでください。絶対人生、失敗します。(私のように)


ホッブスのリヴァイアサンにおける国家にあたるのは、資本主義であり、資本主義国家です。
そういった観点から読まれるのもよいのではないでしょうか?
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by watarajp | 2008-05-07 12:14 | 政治、社会