読書と日常がメインの日記です。


by watarajp

日本の資本主義

このごろ、楽しみにしているHPがあります。

貞子ちゃんのつれづれ日記

というBLOGです。

私自身は、その中で、「日本は資本主義社会じゃない」というタイトルに興味を持ちました。
1年前くらいの記事ですが。。。。。
もちろん、私自身、日本が、現在のアメリカ流の経済体制とは少し違うことは感じています。
東欧から来た方が、日本がいかに社会主義的で、しかもこの体制がうまくいっているか、ということをいう方もいるのも知っています。

確かに、株式持ち合いや官の規制の強さ等、これが資本主義と思えることは、あるでしょう。

しかし、これって「資本主義」=「自由な市場、神の見えざる手」万能って、思想からそういってないだろうか?と思うのです。

ゆうまでもなく資本主義が最初に発達してきたのは、イギリス(株式会社はオランダらしいけど)です。当時の競争者オランダを英蘭戦争に勝利するという形で強力に先進資本主義国の地歩を創りあげたのです。そこで、競争力の劣る後進の大陸ヨーロッパは、あとから資本主義を成長させていく上で関税をうまく使い、自国の経済を保護し、力がついてから、同様に「自由」をいい植民地という、自国に有利な経済システムを作り、成長力をましていったのです。
これはアメリカも同じで高関税によってイギリスからの安い製品を入れさせず、成長し、2回にわたる大戦を通じて、圧倒的な工業、経済、金融のスーパーパワーを手に入れたのです。
だからこそ、言うのす。市場経済の有意義さを。神の見えざる手の万能さを。
力あるこそ「自由な市場」といえるのです。
たほう、現在は、アメリカのスーパーパワーは、大戦後まもなくと違います。
金融の力は、世界を席巻していますが、工業力は、一部の産業を除きかつての強さを失っています。他方、パワーある企業も他国籍化し、必ずしも本国アメリカの利益になる行動をいつもするとは限りません。

他方、日本は、どうなのでしょうか?
戦前の株主支配を崩壊させ、国家、経営者、勤労者すべてが一丸となって経済成長を目指してきました。
戦前の軍国主義を形では壊したものの、人材的には、満州経営、旧内務官僚の方等で活躍した方などアメリカ占領軍やホワイトハウスに見出され、国家官僚、銀行経営者として活躍されました。
反共戦略の中で、日本は、一人前の軍事負担もすることなく、経済だけに力を注げたのです。
しかも、日本の復興・成長をアメリカの公認の下で集中豪雨的な輸出によって発展をとげたのです。(アメリカさま様です。懐深いですねぇ)
その中で、戦前の効率の悪い株主資本主義とも言う状況を日本はとらなかったのです。
このシステムは、アメリカさえ市場を提供してくれれば、本当にうまくいきました。成長に応じ、勤労者の分け前も膨らみ、多少のインフレもうまくリスクコントロールした。そして日本の優秀かつ安い労働力によって、欧米に工業品・加工品を輸出できたのだから。
しかし、これが、アメリカの赤字が膨らめば膨らむほど問題がでてきます。日本はいいシステムでもアメリカには悪い。だから、日本のシステムを変える必要が出てきたのです。

要は、アメリカ式資本主義に転換しろと。そうすれば、優秀なアメリカが、金融だけでなく、経済、工業あらゆる分野で負けるはずないと、そういったものでしょう。

少し、言いたいことが散漫かもしれませんが、資本主義という形は、経済システムの問題だと思うのです。そういう意味で資本主義であり、かつ後進資本主義国にとって、国家の指導・規制・保護は絶対に必要です。それは、先進国と呼ばれるほとんどの国がたどった道です。
要は、ある程度まで力つくとそのことを忘れるのです。意図的にか無意識的にカはともかく。イギリスにしろアメリカにしろ同じ道をたどるのです。。

そういう意味では、市場経済を常に押し付けられてきたラテンアメリカは、アルゼンチン、ブラジルなど市場経済万能なら日本よりよほど強い先進資本主義国になっているはずです。

最近読んだ何冊かの本を私なりにアレンジするとこうなります。

他方、アメリカのIMF、世銀を通じいかにアメリカが戦後世界最強だった金融力をつかい、以下にヨーロッパや日本、、アジア、ラテンアメリカを補完的なものにしてきたか、そのあたりのことは、ただいま読んでいる著書「超帝国将棋国家アメリカの内幕」に詳しそうです。
まだ、半分しか読んでいませんが。。。。。

とにかく、冷戦前後に大きく国家戦略(「ブッシュドクトリン」いわれる脅威となれば先制攻撃も辞さない)は変わってきていますが、ヨーロッパ、日本を補完的にした形でのアメリカ盟主の世界資本主義はうまくいっていると思っています。

南北問題、貧困問題等あるにしても、やはり、ソ連なき後の経済システムは、資本主義しかなく、かつ、そのシステムは、問題がありつつもうまくいっており、それゆえ資本主義は、資本主義であるがゆえに拡大経済成長を目指す運命にあるのです。日本は社会主義社会じゃなくて今後進国型の資本主義から先進型の(アメリカ補完的側面は変わらないが)資本主義に
変わろうとしていると思います。

by watarajp | 2006-04-16 17:56 | 政治、社会